炭焼きの新しい形への挑戦


ミニプレゼンでスピーチ原稿を送って欲しいとの依頼で
パワーポイントで作って、見ながら説明するパターンなので
あらためて、原稿を書いてみました日記に記しておきます。


焼きの新しい形への挑戦』 神鍋白炭工房 田沼光詞

このたびは、豊岡円山川ロータリークラブにお招きくださいまして有難うございます。
私が炭焼きを始めたのは父が経済環境が激しく変化するなか、自然と共生する炭焼きをはじめ
徐々にその仕事に明るい光が射してきまして、父の目指した方向を事業化して生業として
行きたいと思ったからです。概略を説明しますと
祖父(初代)が神鍋の地にて炭焼きを営む
昭和25年より父(2代目)が炭焼きを後継するが時代の流れで昭和40年頃、一時廃業
2000年~父(2代目)炭焼き再開1号窯建設。
2002年2号窯建設
2002年ギャラリー開設
2002年新聞テレビ等に注目される。
2007年豊岡市環境経済補助金受け、白炭省力化設備3号窯建設。
2008年3代目として後継を開始する。
2008年但馬産業大賞受賞
2009年兵庫県林業・木材改善資金貸付受け 新工場で4号窯・5号窯建設。
2010年漫画『美味しんぼ』に取り上げられる。その他、新聞雑誌多数掲載。
と言う事で今では父の行っていた炭焼きを5倍の生産能力を備えました・

少し炭の説明をさせていただきます。
炭には白と黒が有るのを御存じでしょうか?よくホームセンター等で大量に売られている安い炭は
黒炭です、黒炭と白炭は使う場面が違うのでどちらが良い悪いと言う事ではなく各々に長所短所が有ります。
黒炭は炭素純度がおよそ60%前後(通電性が悪い)炎が上がる、煙が出る、ガス臭い時がある(一酸化炭素多い)
浄水には崩れやすく不可。おもに屋外でのBBQ等の利用にお勧めです。下手に室内で利用されますと事故につながる
危険性が高いです。
いっぽう白炭は、炭素純度がおよそ95%(電気をよく通す)炎が上がらない、煙が出ない、臭いがしない(一酸化炭素少)
浄化・浄水利用可能です。室内の利用は白炭をお勧めします。囲炉裏・コンロ、火鉢に上質を求めるBBQなど最適です。
黒炭は海外の後進国の生産が多く、白炭は日本の高い技術が必要です。

白炭の中でも神鍋白炭の炭は穴がたくさんあり、浄化能力も高いと言われています。炊飯・浄水に使うと確実に
美味しくなります。


実際の電子顕微鏡の写真を見ても解かるとおりです。
神鍋白炭は炭にある穴がつまってないので爆ぜにくい炭です。良い炭の代名詞である備長炭は詰まっていて比重は
重いのですが詰まってるために、熾しにくい、爆ぜる危険性が高くなります。
神鍋白炭は適当に空気を含むので火力が高いし、火付きが良く、それでいて火持ちが良い、爆ぜにくい使いやすい炭
になっております。おまけに浄化能力が高い炭です。

炭は黒炭は酸性的で白炭はアルカリ的な性質を持っています。燃料以外に炊飯、浄水利用、消臭、床下調湿材、農業、
土壌改良材、樹勢回復材、電磁波遮蔽そして近頃はインテリア炭や、食用の炭もございます。

神鍋白炭工房では白炭の炭焼きの一番大変だった窯出し作業を8時間から約3分(トロッコ利用)に短縮する事に
成功しました。  

およそ100倍以上の効率アップに成功しました。それと炭窯に炭材を詰め込む作業も4時間から
1時間に短縮(今までの約1/4に時間)この事が、まさに白炭の炭焼きの革命であります。世界で初めて自然木での
原木の炭焼きで実現。この事で但馬産業大賞を戴きました。
現代の炭焼きのやり方として、改善点が沢山ございます。まずは原木収集は自伐で行っていたのを提携林家、木材業者
よりの調達に切り替え作業リスクとコスト削減に至りました。
炭焼きの窯の稼働率を上げる事で生産が増え自然環境への貢献が出来て行くと考えております。
昔の里山は伐って使う事で循環が出来たり保水力が有り水源涵養機能が有り、土砂流出や有害鳥獣の被害もほとんど
なかったと思います。今は木を伐らない状態が続きその事の問題が多分に起きています。

広葉樹は伐ってやる事で萌芽更新し、里山はすぐに再生します。循環利用できます。もっと利用しましょう

豊岡市は中貝市長が豊岡エコバレーを経済戦略で提唱されています。

------【豊岡市経済成長戦略より抜粋】
市内には、固有の自然、先人が歩んできた歴史や、これまで先人から受け継いできた文化・伝統の中で育まれた産業や
世界に誇れる産業が発展し、近年では環境と経済の共鳴を構築し、共に発展させようとしている。
これら産業の基幹となるものづくりの原点や地域の魅力を内外に広く情報発信し続け、地域産業の未来の担い手となる
若者を呼び込み、引き継ぐことが責務である。

持続可能な経済・産業の循環構造を構築するとともに、環境と共に経済の発展を目指す産業集積に取組み、
自立した地域経済の実現を図ることが求められている。
このため、まちの価値を高め、世界の人々に尊重され尊敬されるよう、環境に配慮した技術開発、企業誘致・育成、
ベンチャー企業の創業支援などにより、市内へエコ企業を集積させ、国内外の環境ビジネスのメッカとするにとどまらず、
エコハウスの普及、地産地消やエコツーリズムの推進、バイオマスの推進などにより、環境配慮型地域社会を形成し
豊岡型環境都市を目指す。以上を踏まえて、目指すべき将来像(基本目標)は「環境都市『豊岡エコバレー』~若者を呼び込み、
持続可能な地域経済・産業を目指す~」とする。
----
まさにこれは世界的環境都市、コウノトリで有名な豊岡市の『豊岡エコバレー』構想と神鍋白炭工房は全く方向性が
同じであります。
炭を焼くことで、森林に手が入る。里山が活きる資源の循環利用が出来る。二酸化炭素が削減できる。有害鳥獣被害が減る。
日本の伝統の白炭を技術革新し後世に残すことができる。などなど多くの共通目的が有ります。
これからは豊岡市が炭焼きを含むバイオマス資源の活用に積極的にならざるを得ないと思います。

炭焼きの販路も多様化してまいりました。
インターネット通販をアウトソーシングで数社業務提携をはじめ、各地農産物ショップでも展開、炭販売店、炭卸業者へ供給
新しい所では工業用需要への供給、窯の熱利用による木炭以外の生産、今後は窯の余熱利用で発電、温水利用など広がっていく
と思います。可能性は無限大です。
個人的に力を入れて行きたいには、炭窯作りの技術(ハード)供与、及び施工、炭焼き技術指導(ソフト)供与環境教育、

自然学校等インストラクター、視察、体験の受け入れ、(炭焼きの学校構想進行中)地域貢献、観光産業とのコラボ等です。


一次産品の生産にとどまらず6次産業化、さらに進んで観光の3次産業を足して9次産業として取り組むことが次世代の
僕の炭焼きの役割じゃないかと思っています。
すでに、他業種さんとのコラボは相当お声かけ戴いたり実現したりしています。

炭を焼く事で世の中に貢献したいという根本の想いがあります。里山整備したり炭の活用法を情報発信したりして、これからも
頑張っていきたいと思いますのでどうぞ宜しくお願いいたします。

最後に炭を焼く事で確実に世の中が良くなります。
里山整備出来ます。森林の再生・維持、循環更新に繋がります。 
伐る事で酸素還元能力の高い森作りが出来て温暖化ガス削減につながります
森林保水力の向上が出来て急激な河川の増水の抑制になったり森林崩壊の予防になります。
除伐・間伐で植物多様性に繋がります、水源涵養機能も上がります。
自然動植物の繁栄にも繋がります、ひいてはバランスが取れ有害鳥獣の被害の抑制などにもなります
もっとや炭を使いましょう、里山資源を活用しましょう!


こんなかんじでしょうか

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