どんぐりの戦略-今年は豊作みたい、そんなドングリだけど子孫を残す植物の戦略がすごい!

どんぐりの戦略 今年は 豊作 みたい、そんなドングリだけど 子孫を残す植物の戦略 がすごい!

今年は、僕が山で感じる限りどうも、どんぐりは豊作 みたいですね。
どんぐりの策略 どんぐりの戦略

ドングリ と呼んでいるのは、ブナ科 の ナラ や カシ の 木の実 のこと。
常緑樹  (シラカシ ・ アラカシ ・ アカガシ ・ マテバシイ ・ スダジイ など )と 落葉樹 ( コナラ ・ ミズナラ ・ クヌギ ・ カシワ ・ アベマキ など)があり、花が咲いたその年に 実が熟す ものと、花の咲いた翌年に実が熟すものとがあります。

写真は「八ヶ岳の東から」HPさんから引用

ドングリとは ブナ科の木の実 の総称で 神鍋 では 高地 では ミズナラ 、ブナ が多いのですが、低い地では コナラ が多い。森の動物 にとっては、貴重な食糧 であり命と直接関わるのがこの ドングリ です。

リス をはじめ 多くの動物 が ドングリに依存 しています。神鍋 でも 野鼠 、 鹿 、猪 や 熊 の貴重な餌 となっています。ドングリは一つの木から 相当な実の量 を付けます。大木 であれば1本の木で5000~1万個とも言われます。これがもし全部、森で 発芽して育ってしまったら大変なことになります。そんな事は在り得ないのです。事実それだけ実を落としてその場で育つ木は数株です。ほぼ 森の動物 に 食べられる宿命 なのです。どんぐりの木 はその営みの中で毎年多くの実を 森の仲間 に提供してくれてるのです。どんぐりの戦略 って面白いですね。


ドングリの実をつける木 は どんぐり と これを食べる動物たち の せめぎ合い が面白い。クヌギ 、ナラ 、ブナ などの木は5年から7年に1度の 大なり年 といって、大量の実を落とす年 がある。それもすべての木が一斉に1本のクヌギが1万個の実を落下させることもある。どんぐりが好物 の クマ 、リス 、野ネズミ といった動物たちはこの 御馳走 に群がる。野ネズミ なんかの 小動物 は食べきれないドングリを 巣に持ち込んで保存する習性 があります。硬い殻 に守られた ドングリは保存に向いている からです。必要以上に 巣に持ち込まれたドングリ には、必ず食べ残し がでて そこで ドングリに 子孫繁栄のチャンス が訪れることになります。ドングリは 発芽する為 に地中に潜らねばならなりませんが、自分で地中に潜る力を持ち合わせてはいませので、そこで 小動物 が利用されます。地中 に残されたドングリのいくつかは、めでたく発芽 をすることができます。それは 種の繁栄 が取り敢えず 成功 したことを意味するのです。子孫が 無事発芽 したことを知ると、その翌年には 極端 にドングリの 供給量 が縮小されたりします。小動物がそのまま 爆発的 に増え続けては 種の繁栄 にとって 危険 だからです。こうして 森の小動物  はドングリによってその 生息数 が コントロール され、森の秩序 が護られているのです。実に 見事な仕組み 、どんぐりの 子孫繁栄戦略 なのです。
どんぐりの戦略 てすごいですね。

豊作の年 に 腹一杯 になった動物たちも 繁殖 するけど、翌年 はぴたっと 供給 が止まり 餓死 するものが 続出 したりする。自然界は面白く 、騙し騙しあい 。専門家 によれば、毎年 平均的 に落としていては全部食べられてしまう からという ドングリの木の知恵 だともいえる。芽の成長 が思わしくないと見ると、2年後にもう一度、大なり年を設けることさえあるという。
どんぐりの戦略 はすごい。


 

ドングリ は 渋み苦み を持つ毒分 を持つ木の実で、毒となるものを食料 として摂らざるを得ない 生物 は、得てしてその毒を帳消しにする 酵素 のようなものを 体内 に持つものが多く、毒虫 や 毒蛇 も 自分の毒 で死ぬことはありません。コアラ にしても通常 では有毒な ユーカリ の葉を 常食 としています。森の小動物 は タンニンの毒 を和らげる為に、タンニン結合性唾液蛋白質  と呼ばれるものを持ちます。この 蛋白質 はタンニン と結び付くことで タンニンの毒性 を抑制する働きをします。通常時はそう多く 分泌 されるものではありませんが、必要に応じて増えたり、減ったりします。また タンニンを分解する酵素 を出す 腸内細菌 もいるようです。

コナラのドングリ (9000個)を 調査 したある 研究結果 では、タンニンの含有 量が0.1~3.1%と大きな開きあったことが 報告  されています。これは 大変面白い結果 で、タンニンを含まないドングリ であれば、ネズミ等小動物 の格好の餌となり、コナラは 子孫繁栄 を諦めたも同然で、タンニンを多く含むドングリ だけでは、苦みで食べてもらえず 地中に運ばれる機会 が失われ、やはり 子孫繁栄に悪影響 を及ぼすと言う ドングリのジレンマ が見えてきます。自然界の摂理 とは全くもって 不思議 としか言いようがありません。


動物たちが、ドングリの木の戦略 により手玉に取られているようだが、大きな熊 とてその例外ではなく、恐らく豊作の年に増えたクマが 凶作 になって腹をすかした、それが人里近くに出没し、人の被害が多くなっている原因のひとつでもあろう。


ドングリは 非常に栄養価が高く 、ネズミやリス等の小動物から、熊や猪等の大型獣までが命の糧としています。この素晴らしい 森の恵み をもたらす木々は、森に生きる動物 (特に小動物)の 命を巧み にコントロールしていることが最近の研究結果から判ってきました。種子散布器官 を持たないドングリは、主に 重力散布 のみに頼ってきたものと思われてきました。つまり、樹から落ちて転がることで散布を図っているのだと解釈されていた訳です。ところが、自らを 小動物の餌 とすることが実は種子散布として機能していたのです。
生き物 は全て己の子孫を残すことに必死です。落としたドングリを全部食べられては 子孫繁栄 は絶望になります。そこで彼らは動物の生息数をコントロールしながら 繁栄を試みる術 を身に付けたのです。

ドングリをひとつ見ても『 自然界の営みの妙 』がじつに面白いですね。

里山を伐採し更新し再生させることでドングリの実をつける木が繫栄する。今では邪魔者扱いされてる 森の動物 とも 共生関係 が保てる。熊 や 猪 、鹿 が農地荒したりの被害が有ったりして地域では 駆除 するような動きですが、じつは 共存 できるような関係を作るのも 環境を守る持続可能な手段 なのかと思います。
どんぐりの戦略 はすばらしい。


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