林業現場-息子を連れて親の仕事を見せる

林業現場
-息子を連れて親の仕事を見せる、
今日は、ゴールデンウイーク が明けての 月曜日 だったけどどうも息子の中学校は5/3に登校したため 5/8は 代休 だったようです。息子に山に行くから手伝ってよ。手を貸してほしいと誘ってみる。暇だったのか、少し山仕事に興味が出たのかついてきて 手伝ってくれた 。
林業現場 林業

京丹後市 の現場で集材でした。細い原木は直接手で積んでよ。太い原木はユニックで吊り上げるからスリングロープをかけて欲しいとか。割と手際よく 指示通り やってくれる。
トラック に積んでるこの 原木 の 積載量 は何トンあるでしょうか??とのクイズに 3トン? そんなわけないわ~、1トンかな?なんでやねん。(笑)じゃあ2トン!息子は2トンファイナルアンサー。たぶんお父さんは1.5トンぐらいと思うけどってことで じゃあ、帰り道の途中で 産廃屋 さんによって 計量 してもらうからと、
林業  豊岡
1.55トンでした。結果は僕が ニアピン です。父の威厳 を見せれたか(笑)
この原木がトン単価●●●円評価だから、この量でこのぐらいの仕入れ評価。これを加工したらこうなってああなって。でも 付加価値 の高いこんなことをするとこのぐらいの価値を生む。どっちがええやろ?とかリアルな数字の話もしたり。
そして次は 自然の循環 、植物の節理 、遷移 、植生 など 現場を見せてやろうと、少し前に伐採した現場に連れていくことにした。
豊岡
傾斜 が45度近くある難所に、ある意味 遊び場 になってる(笑)

日高 神鍋
いったんは サッパリ すっきりした感じ ですが、切り株 からは 萌芽 してる、これを 萌芽更新 ( ぼうがこうしん )という。数十年かけて育った 樹木 はその時 伐採されても死んでおらず 、切り株 からは 芽を吹きだし 再生する。数十年の実力を持った根っこが養分を水分を吸い上げ 樹木 は 復元 する。里山循環 はこれにより恐ろしく早く 復元 するというようなことも 林業現場 で教える。
別の現場も近くなので行ってみる。
豊岡 林業 林業
林業現場 ほぼ萌芽してる感じ。かなり樹齢の大木 は 芽が 出てないものもある。
ここは 京丹後市 の 鹿銀座 ともいえる 鹿の多発地帯 でも 萌芽 して 里山が再生 する感じだった。
もしこの萌芽が鹿等によって食われて更新できなかっても、いったん 日差しが入る里山 は 雑草 など繁殖して残した 樹木の種 が 発芽 して 再生 することを 期待 する。いったん目を出したときに食われてなかなか再生が進まないにしても 森の再生能力 は 偉大 である。自然循環 の 落ち葉 や 倒木 などの 素循環 であったりで誰に 肥料 を与えてもらうことなく 再生 していく。けっこう 鹿 にいじめられてる場所でも気長に見てると 森は戻っていってる というのが僕の 実感 である。
そんな事を息子に 現場 で語って見せてみる。結構 自然の節理 、物質循環 の 原理 なんかは興味があるみたい。
林業
このグーグルアースの写真はちょうど今日の午前中に仕事の資料としてもらった現場写真。神鍋の奥山の現場写真。にちりんのMさんとの写真は撮り忘れてるけど。一緒に山に上がっていろいろ指導してもらったり、伐採可能なところの確認やら植物の話、施業方法の話などいろいろ指導してもらったり。会社に伐採許可をもらったところの許可更新の時にこの結果を示してすんなり会社で更新の書類が通せるとか聞かせてもらった。矢印の場所は僕や親父が実際に植林地の除伐に入った場所の感じで色が濃い緑が杉ヒノキの針葉樹の感じを表す。茶色のところも実際植林があってもその他の雑木が繁殖してると写真の感じは薄く緑の感じもあるけど茶色っぽい感じ。そこを除伐すると杉ヒノキが優勢になり林業会社の目的とする樹木が育つ。この目的通りに再生した部分をよく表している。林業会社、日本土地山林さんの社有林の除伐という、いわゆる植林の中の雑木を抜き出す事をした場所、こっちは炭の材料が欲しいので結果ウインウインの関係が成功した話をしていた。見事に植林した杉なんかが育ち植林地が蘇った話をしてたところだった。林業会社のにちりんさんと炭焼き業とのコンビネーションも以前FSCの認証の審査の中にも話が合ったような記憶がある。審査会の時の公聴会だったかな参考人招致的な呼ばれた記憶がある。このような現場はいろいろ環境学習に取り入れたら勉強になると思う。


こんな、まあ、山に手を入れると価値が上がるといった話も息子には軽くしてみたり。。。
そして工房に集材した木材を下して、次は山菜部に行くぞー!って言ったら行ってもええでと。山菜も里山の重要資源ですからね。こんな野外授業は学校では教えないけど生きていくうえで重要な勉強ですよね。山に上がるとなんと上り下りで鹿の25頭に出会う。結構、鹿の生体の話、鹿には胃が四つあって反芻という行為で食物繊維を消化する仕組みその体ゆえに鹿の食性とはこういうことで、里に下りてくるという事はこうゆう山の状況でこういった少量不足であったり人と山の関係がゆえに下層食性の状況、などなど自然の成り行きの話も伝えたりしてみる。ロジカルに話すと結構興味を示してくれてうれしい。

林業 豊岡
25頭もいれば鹿銀座ですね。けっこうこれは明日学校でしゃべるって言ってた。自慢するんでしょうね。
今の時期の木の芽のコシアブラパイオニアプランツって言って、伐採されたような場所に先行して育つ樹木とか教えても見る。
Wikipediaには冷温帯林に生育する。同じウコギ科のタラノキやウド同様、山や丘、林道脇など、開削・伐採された日当たりのよい明るい斜面に多い。
とされている。実際に林道脇に多く見られる。
急な斜面を上がったり下りたり、木に登ったり、登らせたり、コシアブラの新芽をちぎり落して、集めてもらったり、
里山 神鍋
コシアブラの木は樹皮がけっこう鹿の食害にあってる。ぐるりが剥くられた木は枯れてしまう。少し残ってると何とか枯れずに残ったりしてる。
山には大木になって朽ち果ててる倒木になってるパターンも多い。
教育
林業現場
カシノナガキクイムシにやられたミズナラの立ち枯れの木になめこが異常に生えるという今日聞いた情報も、マル秘情報としてしゃべったり。僕も実際に山でキノコのお宝に遭遇して感動する話だとか里山・奥山には価値のある山野草、キノコや木の芽がたくさんあるという事を知ってもらいたいと思ってるが、、、どこまでわかってくれたかわからないが。
結局、ビジネスの観点で消費者に喜んでもらって、生産者も喜んで地域環境も良くするという三方良しがこれからの先端ビシネスなのだ!と ←ここ重要。 このことだけでも理解してもらいたいと親として切に願う。
といいながら今日の収穫。実際1時間もかかんない状況です。
日高

帰ったら母親に宿題したんか~?って突っ込まれてるけど
そんなことより大事なことがいっぱいあるような気がする。ので機会あるたび連れ出したい。


FSCとは・・・・

森林の保全と利用を実現するために

森林を適切に管理し、そのような森林から生産された木材を使って製品を作り、流通させ、消費者に届ける。このように森林の望ましい管理方法と、その森林に由来する製品を認証する「森林認証」という制度があります。

FSC(Forest Stewardship Council、森林管理協議会)は、国際的な森林認証制度を行なう第三者機関のひとつで、

【1】 森林環境を適切に保全し、
【2】 地域の社会的な利益にかない、
【3】 経済的にも継続可能な

森林管理を推進することを目的としています。
WWFはその設立の一翼を担い、さらに世界各地で推進している森林保全活動の具体的手法として、このFSCの認証制度を推奨しています。


FSC(Forest Stewardship Council®、森林管理協議会)は責任ある森林管理を世界に普及させることを目的とする、独立した非営利団体であり、国際的な森林認証制度を運営しています。
環境保全の点から見ても適切で、社会的な利益にかない、経済的にも継続可能な森林管理を理念とし、森林が急速に破壊されている状況を背景に、1994年、環境団体、林業者、林産物取引企業、先住民団体などが中心となって設立されました。
責任ある森林管理から生産される木材とその製品を識別し、それを消費者に届けることで、責任ある森林管理を消費者が支える仕組みを作っています。
FSC認証は、多くの消費者、環境団体、企業などから支持を集め、世界で最も信頼度の高い森林認証制度として国際的に知られています。


自然

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